糸鋸はしつこく聞いてくる。
「楽しいッスか? 楽しいんスよね?」
「何度も聞くな」
御剣は目を細めて言い放った。
「すみませんッス……」
しょんぼりする糸鋸。それを見て御剣は戸惑いながらも、小声で言った。
「楽しいよ、糸鋸刑事」
パアアと輝いた笑顔を御剣に向ける。
「ほほ、ほんとッスか!? 楽しいッスか? 楽しいんスよね! 楽しいッスかぁ!!」
「しつこい!」
御剣が一喝する。
「す、すみませんッス」
糸鋸は身体を縮こませる。しかし顔はにやにやと嬉しそうに笑んでいた。
「さささ、枝豆だけじゃなく、他のものもどうぞッス」
御剣はテーブル上に並んでいるつまみを見て、小鉢に入った生タコのぶつ切りを指差した。
「これはなんだ」
「それはたこわさッス」
「たこわさ? というのか」
「食べてみてくださいッス」
「う、うむ」
御剣はたこわさを口にする。
(つづく)
「楽しいッスか? 楽しいんスよね?」
「何度も聞くな」
御剣は目を細めて言い放った。
「すみませんッス……」
しょんぼりする糸鋸。それを見て御剣は戸惑いながらも、小声で言った。
「楽しいよ、糸鋸刑事」
パアアと輝いた笑顔を御剣に向ける。
「ほほ、ほんとッスか!? 楽しいッスか? 楽しいんスよね! 楽しいッスかぁ!!」
「しつこい!」
御剣が一喝する。
「す、すみませんッス」
糸鋸は身体を縮こませる。しかし顔はにやにやと嬉しそうに笑んでいた。
「さささ、枝豆だけじゃなく、他のものもどうぞッス」
御剣はテーブル上に並んでいるつまみを見て、小鉢に入った生タコのぶつ切りを指差した。
「これはなんだ」
「それはたこわさッス」
「たこわさ? というのか」
「食べてみてくださいッス」
「う、うむ」
御剣はたこわさを口にする。
(つづく)